バス
韓国のバス
バスは地下鉄が通っていないエリアまでアクセスできるため、徒歩移動を最小限に抑え、効率よく旅行を楽しむことができます。今回は、クモの巣のように張り巡らされた韓国のバスについて、わかりやすく解説します。
韓国のバスって?
バスは地下鉄が通っていないエリアまでアクセスできるため、徒歩移動を最小限に抑え、効率よく旅行を楽しむことができます。
おすすめポイント
地下鉄のないエリアまでカバー
慣れると一番ラク
階段の登り降りがない
バス専用レーンで渋滞の影響を受けにくい
歩くには少し遠い場所や地下鉄のない場所など、目的地までの移動がスムーズ!
こんな人におすすめ
韓国をもっと楽しむならバス!
効率よくラクに移動したい人
韓国の街並みを楽しみたい人
いちいち駅まで行くのが面倒な人
韓国に何回か行ったことがある人
ソウル市内のバスの種類
ソウル内での移動は主に、青と緑のバスを利用します
幹線バス(青のバス)
ソウル市内で最もよく見かけるバス
韓国で最も一般的なバス
ソウルの端から端まで移動が可能
ソウル市内で最も長距離を走る
支線バス(緑のバス)
地下鉄や他のバスへの乗り換えが便利
幹線バス(青)の次に一般的なバス
幹線バス(青)や地下鉄駅との連結重視
地域内の移動を円滑にする役割
マウルバス(小型バス)
細かい道も通る住民のためのバス
短い間隔で停車し住宅地の隅々まで走行
区の名前と2桁の番号(麻浦01)が付く
お年寄りや子連れに優しいバス
循環バス(黄緑のバス)
ソウルの特定の観光エリアのみを循環
停留所が少なく短時間で移動可能
効率の良いショッピングや観光に最適
ソウル駅や明洞、東大門、Nソウルタワーなどを結ぶ
広域バス(赤のバス)
京畿道や仁川まで運行する急行バス
長距離バスのため料金設定が高め
ひと駅の距離が長いため間違えると大変
市内も走るが短距離利用はコスパが悪い
空港バス
空港と市内を結ぶバス
路線により本数や運賃が異なる
大きな荷物も預けられて電車より快適
乗り換え不要のため目的地まで一直線
バスの料金
現金の使えないバスが多いため、『交通カード』を準備しましょう。乗り換えをせず1度のみ乗車する場合は、距離に関係なく「基本料金のみ」を支払えばOK!
子ども(満6〜12歳)
幹線バス:550ウォン
支線バス:550ウォン
マウルバス:400ウォン
循環バス:500ウォン
広域バス:1,500ウォン
青少年(満13〜18歳)
幹線バス:900ウォン
支線バス:900ウォン
マウルバス:600ウォン
循環バス:800ウォン
広域バス:1,700ウォン
一般(満19歳〜)
幹線バス:1,500ウォン
支線バス:1,500ウォン
マウルバス:1,200ウォン
循環バス:1,400ウォン
広域バス:3,000ウォン
※ 満6歳未満の乳幼児は、大人1人が同伴すれば3人まで無料
※ 交通カード利用時のみ、始発から朝6:30までの間は20%割引(乗り換え時は除く)
※ 時間や料金は変更される場合がございますので、最新情報はお客様自身でご確認ください
乗車の簡単6ステップ
バス停に到着したら、バス停の前に立ちましょう。
1. バスの停留所に行く
バス停のイラストが目印
バス停は道路際と道路中央の2タイプ
道路中央のバス停はバス専用レーンで、渋滞に巻き込まれず速く移動できる
2. バス停が合っているか確認
停留所の掲示板でバス番号を確認
バス停の掲示板で、自分が乗るバスの番号があるか確認する
ほとんどの停留所には電光掲示板があり、到着予定時刻も確認できる
3. バスに乗車する
バスの番号を確認→乗るアピールを
バスの前面の番号を見て、自分が乗るバスか確認する
乗る意思表示をして前方から乗車(混雑時は前後開放する事も)
4. 料金を支払う
車内で交通カードのチャージ不可
交通カードをカードリーダーにタッチして支払う(現金は使えないバスが多い)
乗車前に交通カードの残高確認とチャージを忘れずに
5. ブザーを押す
前のバス停を過ぎたらブザーを押す
「次のバス停&次の次のバス停」を一度にアナウンスするので降り間違い注意!
韓国語が分からない人は、地図アプリで現在地を確認しながら乗るのがおすすめ
6. バスから降車する
降りる時もカードリーダーにタッチ
バス → 地下鉄に乗り換える場合、タッチし忘れると乗り換え割引が適用外に
ドアが閉まるのが早いので、すぐに降りられるよう準備しておく
バスのよくあるトラブル
もし何かわからないことがあれば、周りの現地の人を見て『マネ』してみましょう!意外となんとかなるものです。
1. 交通カードの残高不足
バス乗車前に残高を必ず確認!
バス内ではチャージできません。そのため、必ず乗車前にアプリなどで残高を確認し、不足している場合はチャージしてから乗車しましょう。
※残高が不足している場合は、運転手に現金払いが可能か尋ねましょう。
2. バスで乗り過ごした
降車して反対方向へ行くバスに乗る
乗り過ごした場合、次のバス停で降りて反対方向へ行くバスに乗り換えてください。基本3〜5分間隔で運行しているため、同じ番号のバスを待っていれば戻れます。
※ただし、運賃は再度必要となります。
3. アナウンスが聞き取れない
現在地を常に確認しておくこと!
Naverマップで「現在地が目的駅に近づいたら降りる!」という方法が、降り間違いを防ぐ最も確実な方法です。
※1つ手前のバス停を過ぎたら、交通カードをタッチしておくとスムーズ◎
4. バス停でスルーされた
とにかく『乗ります!』アピールを
気を抜いてベンチに座っていると、運転手から「乗らない客」と判断され、スルーされてしまいます。
※バスが来たら前に出て、熱い視線を送ったり手をあげてアピールしましょう!
事前に知っておくと役立つ知識
テイクアウト用コップを持っての乗車はNG!
ソウルの市内バスでは、2018年1月から飲食物の持ち込みが制限されています。テイクアウトの飲み物や、市場などで買った食べ歩きフードなど、こぼす恐れがあるものは乗車を拒否されることも…バスに乗る前に飲食を終えるか、袋に入れて乗るようにしましょう。なお、フタつきのタンブラーやペットボトルはOKです。
韓国のバスはジェットコースター!
韓国のバスは、急発進と急ブレーキが多く、ポンポンとかなり揺れます。日本のバスに慣れている人は「荒い運転」と感じたり、車酔いしやすい人は特に注意が必要です。また、両手に荷物を持って、立ったまま乗車するのはかなり至難の業!韓国はタクシーが安いので、荷物が多い時はタクシーが無難です。
現金はほぼ使えない
支払いは原則「交通カード」か「現金」とされていますが、実際に現金を利用する人はほとんど見かけず、そもそも現金の使えないバスも多いです。さらに、車内に両替機もないため、『バスで現金は使えない』と思っておいた方がトラブルを避けられます。
車内アナウンスがややこしい
次に到着するバス停&次の次に到着するバス停の2カ所が同時にアナウンスされるため、外国人は間違えて下りてしまう人が多いんです。車内アナウンスを注意深く聞いておきましょう! (バスの車内アナウンス)이번 정류소는 ○○역입니다. 다음 정류소는 ○○역입니다.イボン チョンニュソヌン ○○ヨギムニダ。タウム チョンニュソヌン ○○ヨギムニダ。今回の停留所は○○駅です。次の停留所は○○駅です。次に止まる所は 「이번~(イボン:今回の)」 、その一つ先に止まる所は 「다음~(タウム:次の)」 とアナウンスされます。『イボン=降りる』と覚えておくと安心です。
前から乗って後ろから降りる
原則的には、「前から乗って後ろから降りる」のが普通ですが、混雑時は少しでも空いているドアから乗降することが多いです。現地の人の行動をよく観察しながら、周りに合わせて行動しましょう。
乗る時もタッチ!降りる時もタッチ!
交通カードを利用する場合は、「乗る時」と「降りる時」の2回カードリーダーにタッチしなければなりません。基本的に「乗るとき」は前のカードリーダーに、「降りる時」は後ろのカードリーダーにタッチしますが、前後どちらでタッチしても問題ありません。
降りる時はとにかく「素早く!」
韓国ではなんでも早くする「パリパリ文化」があるため、行動が遅いとバスから降りることができません。降りる1つ手前のバス停を過ぎたら出口まで移動して、交通カードをタッチするのが韓国流です。「フライングでは?」と思われがちですが、韓国では停車時間が短いため、日常的によく見る当たり前の文化です。
複数人分を一気に払える
残高や現金が足りなかった場合など、一枚の交通カードで2人分まとめて支払うことができます。機械にタッチする前に運転手に向かって、「2人です(두명이요/トゥミョンイヨ)」というと、2人分読み取れるように操作してくれます!
現在地をこまめに確認
「Naverマップ」はそのまま開いておいて、常にルートを表示させながら「自分が今どの位置にいるのか」を確認しておくと安心。降りる前のバス停を過ぎたことも分かるので、韓国語がわからない場合でも「乗り過ごしてしまった…」なんてことも防げます。