韓国のタクシーって?
韓国はタクシー料金が安いため、旅行中に気軽に利用できる移動手段のひとつです。しかし、日本と異なる点も多く、初めて利用する際は戸惑うこともあるでしょう。今回は韓国でタクシーに乗る前に知っておくべき情報や、よくあるトラブルなどをわかりやすく解説します。
おすすめポイント
安い!速い!効率的!な移動手段
- 日本のタクシーより安い
- アプリで簡単に呼ぶことができる
- ムダな体力を使わずラクに移動できる
- アプリを使えば韓国語も不要
こんな人におすすめ
荷物が多い時はタクシーが便利!
- 数人で利用する人
- 極力歩きたくない人
- 効率よくラクに移動したい人
- 深夜や早朝に移動が必要な人
タクシーの料金
現金の使えないバスが多いため、『交通カード』を準備しましょう。乗り換えをせず1度のみ乗車する場合は、距離に関係なく「基本料金のみ」を支払えばOK!
一般タクシー
模範タクシー/大型タクシー
国際タクシー
仁川
釜山
済州
- 時間や料金は変更される場合がございますので、最新情報はお客様自身でご確認ください。
ソウル市内のタクシーの種類

一般タクシー(3色)
最も一般的なタクシーで料金もお手頃
- オレンジ・シルバー・ホワイトの3色
- 値段は安いが、運転が荒い場合がある
- 外国語は通じずサービス性もそれぞれ

模範タクシー(黒)
料金は少し上がるがサービスが一流
- 無事故でドライバー歴10年以上の運転手
- 広々とした座席と質の高いサービス
- 日本語など外国語可能なタクシーもある

国際タクシー(白・黒)
日本語可能◎ソウル市の公式タクシー
- 車体の「International Taxi」が目印
- 流しでは走っていないので事前予約必須
- 仁川空港からソウル市内まで70,000〜95,000ウォンの「固定料金制」もある
乗車の簡単6ステップ

1. タクシーを探す
まずはランプをチェック
- タクシー乗り場や道を走るタクシーなど、空車なら手を上げればすぐに乗車可能
- 運転席のモニターが「빈차/空車」の赤いランプなら乗車可能、「예약/予約」の緑のランプなら乗車不可

2. タクシーに乗る
タクシーが止まったらすぐ乗る!
- 手動ドアのため、ドアが開くまで待っていると「乗らない客」と勘違いされる
- 大きな荷物がある時 → 「트렁크 열어 주세요(トゥロンク ヨロ ジュセヨ)=トランク開けてください」

3. 目的地を伝える
行先は正確に伝える
- 必ず韓国語で書かれた住所が必要
- 目的地が書かれたメモやスマホ画面を見せると間違いなく正確に伝わる

4. メーターの作動を確認
運転手がメーターを作動させたか確認
- 最近はGPSで料金を自動計算するアプリ式メーターなので、ぼったくりも減少
- トラブルに備えて、運転席右側にある『運転手の証明証』を撮影しておくと安心

5. 支払う
メーターに表示された金額を支払う
- 支払いは、「現金・クレジットカード・交通カード(T-money)」が可能
- 領収証を発行してもらう時は「영수증 주세요(ヨンスジュン チュセヨ)=領収証下さい」

6. タクシーから降車する
忘れものがないか確認!
- タクシーを降りたら、ドアを閉めることを忘れない!
- 後で忘れ物に気づいたときやトラブル時に備えて、領収書をもらっておく→言わないと基本くれないことが多い
便利なタクシーアプリ

카카오택시 (KakaoTaxi)
韓国で最も人気のタクシー配車アプリ
- 韓国で最も利用者が多い配車アプリ
- リアルタイムでタクシーの位置を確認可能
- 事前に料金を確認できるため安心
- カカオペイ連動で簡単決済

UT (UT Taxi)
高級タクシー専門の配車アプリ
- 模範タクシーや高級車両を専門に配車
- 英語・日本語などの外国語対応可能
- 空港送迎などの長距離移動に最適
- 事前予約システムで確実な配車

타다 (TADA)
プレミアム配車サービス
- 高品質なサービスが特徴
- 事前に料金が確定するため安心
- 清潔で快適な車両を提供
- プロフェッショナルなドライバー
タクシーのよくあるトラブル
もしタクシートラブルが発生した場合、争わず人通りの多い場所で降車しましょう。「車のナンバー」「時刻」「領収書」など何かしらの情報になりそうなものは全て取っておくと後々役に立ちます!

1. 乗車拒否された
金・土曜の終電後は乗車拒否率高め
タクシーをつかまえても、近距離だと乗車拒否されるケースがあります。これは法律違反ですが、いまだに起こっているのが現状です。
※深夜であれば飲食店などで呼んでもらったり、「カカオタクシー」などのアプリ利用がおすすめ

2. ぼったくり・遠回り
少数だが観光客を狙うタクシーも
近年ぼったくり被害は減少していますが、まだまだ注意が必要 ! 違和感を感じたらすぐ下車し、ナンバーを覚えたり領収書をもらいましょう。
※乗車前にアプリで目的地と料金の目安を確認する

3. 料金を交渉される
交渉で値段を決めるのは違法タクシー
料金はメーター制なので、「○○までならいくら」と言われても料金交渉に応じる必要はありません。思わぬトラブルを招く可能性が高いので要注意 !
※「日本語が異常に上手」「VAN・日本語可能など車体に書いてある」そんなタクシーは絶対に避けましょう

4. お釣りがもらえない
運転手が小銭を持っていないことも
韓国では現金払いが少ないため、運転手が小銭を持っておらず、端数を返してくれないことも。小銭程度はチップと思って気にしない乗客が多いです。
※気になる人は事前に小銭を用意しておくか、クレジットカード・交通カードの利用がおすすめ
事前に知っておくと役立つ知識
タクシーによってサービスや値段が違う
オレンジ・シルバー・ホワイト色は一般タクシーで、日本語は基本的に通じず、サービスは運転手によって差があります。高級感漂う黒色のタクシーは、日本語が通じることが多く、サービスの良さが特徴。一般タクシーより少し高いため、「ぼったくられた!」と勘違いしないようにしましょう。
ドアの開閉は自分でやる
韓国のタクシーは、「手動で開け閉めするドア」です。ドアが開くまで待っていたり、降車時ドアを閉めずに行ってしまわないよう注意しましょう。また、降車時は後ろからオートバイがすり抜けることがあるので、後方を確認してから降りましょう。
トランクの荷物の出し入れも自分で!
大きなスーツケースや手荷物はトランクに入れられるので、運転手に一声かけましょう。ただし、出し入れは基本的に自分で行います。降車時も忘れずに、運転手に声をかけてトランクを開けてもらいましょう。
アプリでタクシーを予約するのが主流
韓国で主流のタクシー配車アプリ「カカオタクシー」は、便利なだけでなく『乗車拒否』や『ぼったくり防止』にも効果的です。特に安全性を重視しており、車両の位置情報や乗車状況がリアルタイムで管理されています。支払いは現金やカードなど複数の方法から選べて、移動距離に応じた料金が自動計算されるため、不正請求の心配もありません。
深夜・早朝はタクシーがつかまらない
ソウルでは、金曜日や土曜日などの深夜・早朝は、タクシーが本当につかまりません。道でつかまえるのは最初から諦めて、「カカオタクシー」などのタクシー配車アプリ使うのが得策です。また、この時間帯は通常料金より20〜40%の割増料金となります。
忘れ物をしないよう細心の注意を!
タクシーで忘れ物をした場合、利用したタクシー会社が分かれば、直接問い合わせましょう。会社が不明、または韓国語に不安がある場合は、ソウル市が運営する外国人電話サービス「タサンコールセンター」や、韓国観光公社が運営する「観光案内電話1330」に問い合わせると、日本語での相談が可能です。領収書は必ずもらうようにし、「利用日・時間・乗車場所・降車場所」なども正確に伝えましょう。
必ず領収書をもらって!
領収書には「車のナンバー」などの重要な情報が記載されているため、トラブル時にかなり役立ちます。例えば、忘れ物を特定する際や、ぼったくり被害に遭った場合、領収書の情報をもとに会社に連絡すると返金を受けられることがあります。とにかく貰って損はないので、必ず領収書を貰うようにしてください。
出退勤時間は渋滞する
ソウル市内は朝8〜9時頃と夕方17〜20時頃に渋滞が激しいため、この時間帯は「地下鉄」を利用する方が早くて安いのでおすすめです。