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韓国式スーパー銭湯『チムジルバン』完全ガイド

韓国旅行で「現地の生活を体験したい ! 」という人に人気なのが チムジルバン (찜질방)。
サウナ・スパ (大浴場)・食堂・休憩スペースが一体となった施設で、韓国人の週末の憩いの場でもあり、旅行者にとっては安く泊まれる「24時間スパ」としても人気があります。
ここでは、チムジルバンの特徴・利用方法・楽しみ方・持っていくと便利なものなどを徹底解説します。
チムジルバンとは?
チムジルバンとは、スパ (大浴場)、サウナ、食堂、休憩スペース、マッサージなどが一体となった「韓国式スーパー銭湯」のこと。一日中ゆったり過ごしたり、24時間営業の場所では安く泊まることもできます。
ちなみに、チムジルバンは直訳すると「温める部屋」。元々は韓国伝統の高温サウナ「汗蒸幕 (ハンジュンマク)」が発展し、今ではスーパー銭湯 + 健康ランド + 宿泊施設を合わせたような存在になっています。
特徴
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サウナの種類が豊富 (黄土サウナ・炭サウナ・塩サウナ・氷ルームなど)
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館内着を着て男女一緒に楽しめる休憩スペースがある
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スパ (大浴場) は男女別。温泉・薬湯・水風呂・サウナが充実
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食堂やカフェ、売店があり、韓国料理や定番スナックが味わえる
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映画館・ゲームセンター・PCルーム・カラオケを備えた店舗もある
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24時間営業の施設は宿泊利用も可能で、安くて便利な宿泊施設としても使える
人気の理由
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スーパー銭湯に近く、初めてでも利用しやすい
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サウナ&美容体験がコスパ良く体験できる
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宿泊費を節約できる (深夜便やトランジット利用にも便利)
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韓国ドラマでよく出るシーンをリアルに体験できる
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韓国らしい写真が撮れる
利用方法 (初めての人も安心)
韓国のチムジルバンは日本のスーパー銭湯に似ていますが、利用方法が少し異なります。初めて利用する方のために、入館から退館までの流れをまとめました。
受付
- カウンターで入場料を支払い、タオル・館内着・ロッカーキー (リストバンド) を受け取ります。
- ロッカーキーは、館内の飲食やサービス利用の精算にも使うため、腕につけておきましょう。
靴ロッカー
- ロッカーキーに記された番号の靴箱に靴を入れます。
脱衣 (入浴)
- 男女別の脱衣所で、ロッカーキーに記された番号のロッカーに荷物を入れます。
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この時シャワーを浴びて、体を軽く温めてもよし◎
館内着に着替え
- 館内着に着替えて、男女共用の休憩スペースへ移動します。
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一緒に来た人と別々になる場合は、あらかじめ待ち合わせ場所を決めておくとスムーズです。
自由に滞在
- サウナ、食事、仮眠、ゲーム、マッサージなど自由に過ごせます。
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チムジルバンの定番フードといえば「シッケ (甘酒風ドリンク)」と「燻製たまご」。
退館前に再び入浴
- 脱衣所にある専用カゴに館内着とタオルを返却します。
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最後にお風呂に入り、汗を流してスッキリしてから帰りましょう。
精算
- ロッカーキーを返却して、追加で使った飲食代やアカスリ代などをまとめて清算します。
- 場所によってはロッカーキーではなく、カードや現金で「直接払い」の施設もあります。
館内での楽しみ方
サウナ
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汗蒸幕 (100℃以上) : 約600年の伝統を持つドーム型サウナ。100℃近くの高温で一気に汗をかける
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低温サウナ(40〜70℃) : 黄土サウナ・炭サウナ・塩サウナ・氷ルームなど種類豊富
スパ (大浴場)
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男女別で広々。ジャグジー、薬草湯、水風呂、サウナ付き
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観光で歩き疲れた体をほぐすのに最適
休憩スペース
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大広間やテレビ付きの仮眠エリア
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男女別の仮眠室も完備。24時間営業の施設では宿泊利用が可能
- ドラマに出てくるような「ヤンモリ (羊巻きタオル)」をすると雰囲気倍増
食堂&売店
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定番メニュー : シッケ (甘い米ドリンク)、燻製たまご (タンパク質豊富)
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どちらも栄養価が高く、サウナなどで大量に汗をかいたあとの栄養補給にピッタリ
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韓国料理の定食も充実 (キムチチゲ・プルコギ丼・わかめスープ・トンカツなど)
アカスリ&マッサージ
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人気のアカスリは15,000〜25,000ウォン程度。全身の角質を落としてつるつる肌に
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マッサージやフェイシャルなどエステメニューがある施設もある
持っていくと便利なもの
- シャンプー・リンス・ボディーソープ
基本的に石けんしか置いていない施設が多いので持参がおすすめ。持参しなかった場合は売店で購入しましょう。 -
洗顔料や基礎化粧品
お風呂上がりは乾燥しやすいので「スキンケアアイテム」は必須。普段使い慣れているものを持っていくのがおすすめです。 -
替えの下着・靴下
チムジルバンの館内着は薄手なので、下着を付けたまま着るのが一般的です。汗をかくので、必ず替えの下着を持参しましょう。また、高温の汗蒸幕になどでは靴下を履く必要があるので、汚れてもいい靴下を持っていきましょう。 -
クレンジング用品
備え付けのものは基本的にありません。 -
小銭 (100ウォン硬貨)
ドライヤーやマッサージチェアはコイン式のことが多いです。現金 (特に100ウォン硬貨) を用意しておきましょう。 -
ヘアブラシやコーム
置いてあるのは共用のブラシがほとんどで、基本的に使い捨てや殺菌済みのものはありません。衛生面を考えて、自分用のブラシを持参するのがおすすめです。
注意点&マナー
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貴重品は必ずロッカーに保管
共用スペースでは寝ている人も多く、盗難が多数報告されています。必ずロッカーにしまいましょう。 -
お風呂やサウナに入る前は必ずシャワー
韓国でもこれは基本マナー。体を洗ってから利用するのがルールです。 -
館内着は必ず着用
男女共用エリアでは館内着の着用が必須で、露出は禁止です。 -
泥酔や大声での会話は禁止
周囲はリラックスしに来ているので、静かに楽しむのがマナーです。 -
長時間の仮眠時は防寒対策を
サウナ後は体温が下がりやすく、深夜は館内が肌寒くなることもあります。 -
体調が悪い時は利用を控える
サウナは身体に負担がかかるため、体調不良や飲酒後の利用は危険です。 -
撮影する際は周囲に配慮
他人が写り込まないように注意し、プライバシーを守りましょう。 -
飲食は指定されたエリアでのみ利用
持ち歩きながら食べたり飲んだりするのはマナー違反です。 -
タオルは浴槽に浸さないこと
衛生面からも浴槽内にタオルを入れるのはNGです。 -
スマホの使用は節度を守ること
長電話や大音量の動画視聴は避け、周囲に迷惑をかけないようにしましょう。 -
他の利用者への配慮を忘れずに
リラックス空間なので、騒がず落ち着いた態度で過ごしましょう。
👉 日本の温浴施設と似ている部分もありますが、共用エリアや館内着のルールなど韓国ならではのマナーもあるので事前に知っておくと安心です。